シックハウス症候群
日常生活で体内に蓄積される毒素は、水銀や重金属だけではだけではありません。空気を通して入ってくる化学物質もそうです。最近問題になってきているのが「シックハウス症候群」です。
これまでの日本における室内空気汚染問題は、開放型暖房器具(石油ストーブ、石油ファンヒーター)から発生する窒素酸化物や、ダニ・カビなどのアレルゲンによるものが中心となっていました。しかし近年、新築あるいは改築した家に入居した人から、「目がツーンとする」「頭やのどが痛い」「ゼイゼイする」といった相談が保健所等に多く寄せられています。こうした症状はシックハウス症候群と呼ばれ、住宅の高気密化や化学物質を放散する建材・内装等の使用による室内空気汚染が原因と考えられています。また、「シックハウス症候群」は、住宅の高気密化や建材等の使用だけでなく、家具・日用品の影響、カビ・ダニ等のアレルゲン、化学物質に対する感受性の個人差など、様々な要因が複雑に関係していると考えられています。
なお、シックハウス症候群という言葉は和製英語で、欧米ではシックビル症候群(Sick building syndrome; SBS)あるいはビル病と呼ばれています。
人間の体に入ってくる物質を重量で見ると、驚くことに8割以上が常に呼吸で吸い込んでいる空気だといいます。しかも、その多くは室内の空気なのです。