カドミウムとヒ素
カドミウムは富山県神通川流域の婦中町周辺で多発した公害病で「イタイイタイ病」として知られています。骨が脆くなって体のあちこちで骨折し、患者がいつも痛い痛いと叫ぶので、この名が付けられました。原因とされるカドミウムの汚染源は、神通川上流の岐阜県神岡町にある三井金属鉱業神岡鉱業所で、亜鉛を製錬した後に出るカドミウムを含んだ排水をそのまま神通川に流していたために水質と土壌の汚染を招いたのです。イタイイタイ病は、同地域の汚染された農作物や飲料水を通じてカドミウムを長期間摂取したことにより引き起こされた腎障害と骨軟化症を主症状とする慢性カドミウム中毒とされます。
ヒ素およびほとんどのヒ素化合物は、人体に非常に有害です。飲み込んだ際の急性症状は、消化管の刺激によって、吐き気、嘔吐、下痢、激しい腹痛などがみられ、場合によってショック状態から死にいたることがあります。慢性症状は、剥離性の皮膚炎や過度の色素沈着、骨髄障害、末梢性神経炎、黄疸、腎不全などがあります。なお、ヒ素及びヒ素化合物は、毒物及び劇物取締法により医薬用外毒物に指定されています。
カドミウム、ヒ素も体内蓄積される有害物質です。